派遣薬剤師、また新しい現場で思ったこと|“どこでも自分らしく働く”ためのヒント

実は私、Somonéも2025年7月1日からまた新しい現場で派遣として働き始めました。
慣れない空気、独特のルール、初対面のスタッフたち――
「またこの感じか…」と、ちょっと構えてしまう初日。

でも、何度目かの“はじめまして”を繰り返すうちに、
少しずつ見えてきたことがあります。
それは、「どんな場所でも、自分らしく働ける力は育てられる」ということ。

この記事では、
初日のリアルな空気感や、私が意識している立ち回り、
“派遣だからこそ”気づけたことなどを正直に綴っていきます✍️

目次

派遣初日は、いつだってドキドキ!

初対面の人たちとの空気感

単発派遣を含めて数十社経験している私でも、やっぱり初日はドキドキです 笑

流石に緊張して眠れない!、なんてことはありませんが
ヤバい人いたらどうしよっかな〜くらいのドキドキはあります 笑

おそらくこの記事を読んでくださっている薬剤師さんは、
これから派遣を始めたいけど、どんな感じなんだろう?とか、
明日初日なんだけど大丈夫かなぁ?とか、
自分にもできるかなぁ?とか、
そんな気持ちで見てくださっていると思います。

どれだけたくさん派遣をやっていても、どれだけたくさん調剤薬局経験があっても、
普通の人はちょっと緊張するのではないでしょうか。

どんなスタッフさんがいるのか、
どんな処方を応需しているのか、
どんな患者さん層なのか。

色々な不安があると思います。

単発派遣なのか、1ヶ月派遣なのか、数ヶ月派遣なのか、それぞれの派遣スタイルで感じることは様々です。


フリーになるということ、派遣薬剤師になるということは
何ヶ月かに1回、必ずこういう日があるということを覚えておきましょう。

実際、新規派遣の前日って何してる?持ち物リストって?

冒頭でもお伝えした通り、筆者も2025年7月から新しい薬局さんを追加しまして、勤務させていただいています。

もちろん6月30日も勤務でしたのでお仕事を終えてから準備に入ります。

絶対に事前に準備(確認)をしておかなければいけないのが、
持ち物リスト通勤経路・店舗の場所です。

また後日、きちんと記事を上げますが絶対に必要な持ち物リストを作っておきますね

薬剤師免許証→原本かコピーか要確認!
保険薬剤師登録証→原本かコピーか要確認!
白衣→単発派遣の場合は持参を求められる場合あり!
筆記用具→白衣のポケットに入れてるいつものセットが安心!
印鑑類→基本的にはフルネーム印と調剤済印!
上履き→場所によっては土足のところもあるので要確認!
マスク→外は猛暑でも投薬ではマスク必須!

持ち物もですが、通勤経路や店舗の場所を確認しておくのもとても大事です。

都内でしたら電車の遅延は当たり前ですし、車でも突然の渋滞はあり得ますよね。

例えば私の場合、前日に通勤経路の確認をし、電車の混み具合を調べ、遅延に巻き込まれたことを想定して別経路も見ておきます。さらにGoogleマップを用いて最寄駅からの経路も目で確認しておきます。

遅刻や忘れ物は第一印象最悪ですし、そういう人なんだろうな、と思われてしまうので気を付けた方がいいでしょう。

薬剤師派遣初日!まずはどうしたらいい?

元気な挨拶と笑顔が最強の“初日スキル”!

初日って、最初の5分がめちゃくちゃ大事なんです。
でも、なにか特別なことをする必要はなくて——

「おはようございます!」元気な挨拶と笑顔

本当にそれだけで、
その場の空気がふっとやわらぐことって、本当に多いんです。

難しく考えず、まずは「声に出すこと」「目を合わせること」だけ意識すればOK。
ちょっと緊張してても、その“頑張ってる感じ”が伝わるのが人間の良いところですね◎

最初から完璧にこなそうとしなくていい

派遣薬剤師は、基本的には即戦力として期待されているポジション。
投薬スキルや業務の流れをある程度こなせる前提で見られることが多いです。

でも、それでも——
最初から完璧じゃなくて、大丈夫。

現場ごとのルール、レジのクセ、スタッフの動き方……
いくら経験があっても、“その現場ならでは”の部分には慣れが必要。

大切なのは、
わからないことをうやむやにしないこと、確認を怠らないこと、
そして「丁寧にこなす姿勢」。

即戦力って、「全部できる人」じゃなくて、
「ミスなく安心して任せられる人」。

派遣初日は、“完璧”よりも“信頼される80点”を目指して
きっちりやるけど、気負いすぎない。それくらいがちょうどいいかもしれません。

初日からフル稼働!派遣薬剤師は“何でも屋”になることも

2025年春、筆者が派遣で入った某マ◯キ◯さん。

初めての現場だったのですが、
初日から任された業務は、なんと——

処方箋受取、調剤、監査、裏打ちチェック、疑義照会、電話対応、投薬、レジ打ち、不動在庫の店舗間移動

「え、今日が初日ですよね…?」って言いたくなるようなボリューム感でした 笑

でもこれは、派遣=即戦力として見られている証拠でもあります。
特に、過去に管理薬剤師やマネージャー経験があると、
「この人はできる人だな」と判断されて、
初日からフル回転を期待されるケースも珍しくありません。

筆者は普段、大手薬局に入ることが多く、
投薬に集中できる現場も多かったですが、
中小薬局や繁忙エリアでは、幅広い業務をこなす覚悟も必要です。

投薬中心の即戦力。だからこそ、自分の強みを持っておく

派遣は投薬対応がメイン。完璧より柔軟さを

派遣薬剤師は基本的に、初日から投薬対応を任されることが多く、
即戦力としての立ち位置
を求められます。

処方内容も様々で、小児科や精神科はもちろん、抗がん剤や臓器移植後などある一定の知識が必要な処方や、
男性疾患・女性疾患などデリケートな処方が来ることも。

また、最近ではオンライン診療や電子処方箋、リフィル処方箋など、
制度面でも対応力が求められることが増えてきました。

つまり、

派遣だからこそ、
「現場で求められることに柔軟に対応する力」+「制度を学び続ける姿勢」を大切にする!

すべてを完璧にこなす必要はありません。


でも、

「幅広い処方に落ち着いて対応できる柔軟さ」は求められるのが現実です。

わからないことを放置しない“誠実さ”が信頼につながる

派遣先のルールやシステムは、それぞれ違うもの。
だからこそ、わからないことをすぐに確認したり、
後からでもちゃんと調べる姿勢
が大切になります。

絶対に『たぶんこうでしょ!』『まぁこれでいっか!』
などなど、曖昧に行動してはいけません。

それが薬効や副作用なら尚更、後から患者さまにご迷惑をかけることになるかもしれないので要注意です。

QRコード、お薬手帳シールの渡し忘れ、処方箋を渡してしまった、1円単位のレジミスなども絶対に隠さないこと。
(意外と多いんですよ、雇う方からすると 笑)

ひとつひとつの丁寧さが、現場の安心感や信頼につながっていく。

経験値よりも、「誠実な人だな」と思ってもらえることのほうが大事な場面、実は多いんです。

“これだけは任せて”と言える強みをひとつ持つ

どんな現場でも、「ここは自分の得意分野💪🏻」
というものがひとつあるだけで、
初日の緊張感を少しやわらげることができます。

  • 投薬での説明力に自信がある
  • 幅広い科目に対応できる
  • 患者さんの表情を見てフォローできる
  • 疑義照会や対応判断が早い

どんな小さなことでもOK。

自分の強みをひとつ持っておくことは、派遣薬剤師にとって
“現場に立つときの心の支え”にもなるんです。

“どこでも自分らしく”働くために、大事にしている3つのこと

派遣薬剤師として、初日を何度も迎えてきた私が思うのは、
「どこでも、誰とでも、自分らしく働ける人」には共通点があるということ。

それは、すごいスキルや圧倒的な知識じゃなくて、
“礼儀と、日頃の勉強”がちゃんと身についていること。

どんな現場でも、どんな状況でも、
自分を信じて落ち着いて働くために、私が大切にしている3つのことを紹介します。

1. 時間にルーズにならない、時給泥棒にならない

派遣は信用が命。
遅刻や無断延長、だらだらした休憩など、
「時間にだらしない人」はそれだけで信頼を失います。

入り時間・休憩・終わりの時間をきちんと守るだけで、
「しっかりしてる人」という印象を与えることができます。

あと、筆者が意識しているのは

暇な時間も“待ち姿勢”ではなく、「何かできることありますか?」と動く姿勢

薬の棚を整理したり、在庫チェックのフォローをしたり、
ちょっとしたことでも“動こうとしている人”は、それだけで印象が違います。

あとは、
定時で帰れるよう、業務の段取りを意識して動く。

定時にしっかり帰る=悪いことじゃない。
段取りよく動いて、仕事を時間内に収めるのもプロの仕事。

それだけでも、現場全体がスムーズに回り、自分の評価にもつながります。

2. スタッフさんにも患者さまにも、元気に挨拶すること

スタッフさんへの挨拶はもちろん、
患者さまへの対応こそ、派遣薬剤師の“顔”が出る部分。

来局時には忙しくてどんなにイライラしていても「こんにちは〜」と声をかけ、
帰るときは「お大事に〜」と自然に言えるように心がけましょう。

ちょっとした気配りや笑顔の一言で、
患者さんに安心感を与えられる薬剤師でいたいと思っています。

“感じの良さ”は最大のスキル。


派遣だからこそ、その一言が次につながる信頼を生みます。

3. わからないことは、正直に伝える勇気を持つ

派遣は即戦力。でも、何でも知ってる必要はありません。

新しい現場では、どんなに経験を積んでいても、
わからないことは必ず出てきます。

「勉強不足で申し訳ありませんが、ここだけ確認させてください」
そう言える勇気と誠実さが、何よりも安心感につながります。

派遣で信頼されるのは、「完璧な人」じゃなく、
“丁寧に確認して、確実に動ける人”。

おわりに|最初の一歩に、迷っているあなたに

派遣薬剤師として、何度も“初日”を経験してきたからこそ、
「完璧じゃなくても、自分らしく働ける方法」が少しずつ見えてきました。

新しい現場に入るのは、毎回ちょっと緊張する。
でも、丁寧に、誠実に、元気よく。
それだけで、どこでもちゃんと自分の居場所をつくることはできると、私は思っています。

これから派遣を始める方、
派遣の働き方に少し不安がある方へ、
このブログがほんの少しでもヒントになればうれしいです。

そして、何より伝えたいのは——

“派遣だからこそ、自分で選んで、自分らしく働ける。”

そんな私らしい働き方を、これからも発信していきます🍋
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

Pharmacist / Lifestyle Editor
フリーランス薬剤師 × エディター
「自分の処方は、自分で決める。」
レールに沿ったありきたりなキャリアにしっくりこなかった私が、
“私だけの生き方”を探して立ち上げたラボが、Off Label Life。
Apple愛強め、猫好き、自由好き。
あなたにも“効くかも”な処方、こっそりおすそ分け中🍋

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